いざ、離婚を切り出すときのタイミングと反応別対処方法とは?

「もう頭にきた。絶対、離婚してやる!」――。そう思うことがどんな夫婦でも1度や2度はあるはずです。それで離婚するケースもあれば、夫婦関係を修復するきっかけになって離婚しないケースもあります。

幸せな離婚にとって大切なこと。それは双方が離婚することに同意することです。どっちか一方が「離婚だ!」と宣言するのではなく、お互いに離婚がもっともいい選択だと確認して離婚することです。

つまり、離婚には切り出すべきタイミングがある、ということです。相手がどの程度離婚を考えているのか、探っておく必要があります。浮気をしても、離婚は考えていない人もいます。浮気していなくても、離婚を考えている人もいます。

起きた事象からだけでは、ホンネは見えてこないものです。そこにいきなり爆弾投下。「離婚してやる!」となったら、戦争になってもおかしくはありません。いったん戦争になれば、必ず犠牲者が出ます。あなたかもしれないし、相手かもしれませんし、お子さんか、周囲の人か。悲しいことに、いずれにせよ、身近な人、見える範囲の人が深く傷つく可能性があるのです。

ドラマではないのですから、あなたの人生をより豊かに幸せにするためのスタートラインとしての離婚と考える以上、ここでつまずいてはいけません。

さらに離婚をこじらせるのは、「話せばわかる」と思ってしまうこと。もちろん話し合いは必要です。でも、お互いの心の問題もあります。話したとしてもわからない、伝わらない部分があるのです。それは承知しておいてください。話し合っても進展しない場合は、どちらかが話せばわかると思い込んでいることが多いようです。

寝耳に水で離婚が浮上したときは特にそうですが、意固地になってしまう人もいます。理屈ではないのです。それをほぐして、納得してもらうためには、時間も必要ですし、こちら側のきちんとした態度、言動も必要です。

お相撲の立ち合いではないですが、両者がしっかり立ち上がることで離婚の話は前に進みます。どっちが立たないうちは、土俵にいるだけで前には進みません。「言ってくれなきゃ、わからないじゃない」と思うかもしれませんが、さまざまな思いを言葉で表現するのには限界があります。言葉にならない部分が大切なのです。

そのために「離婚したい」という意思表示をしてすぐ結論が出ないとしても焦ることはなく、たとえば「ではこれから半年、よく考えて」と十分な期間を相手に与えることも大切です。この間、離婚をしたいということを何度も言う必要はありませんが、断絶してはいけません。ことあるごとに「どうすればお互いに幸せになれるかを考えましょう」とアプローチしてください。「いまのままでは私は不幸。あなたは?」というわけです。

野放しにしてしまうと半年たったとき「もうあの話はなくなったと思っていた」と逆ギレされる可能性もあるので、この猶予期間の過ごし方、夫婦間の会話にはしっかり真剣に対応してください。

もちろん、この間に相手の態度が変化して、積極的に修復に向かったときは、あなたもそのことをきちんと評価しなければなりません。「こんなことぐらいで」といった冷笑的な態度は幸せを逃します。修復されたことで、より幸せな環境になる可能性もあるのです。その余地もちゃんと残しておいてください。