周囲に猛反対されているときでも断固として離婚をするべきか?

幸せな離婚を考えた時、周囲の猛反対に逆らうのはよくないと考える人が多いと思います。相手がDVであるとか、家族として一緒に生活をしていく上でどうしても耐えられないときは、どれだけ周囲が猛反対しても、自分の気持ちを通したほうが、いい結果になる可能性があります。

とはいえ、できれば周囲にも理解してほしいものです。このため、「それほどまでに言うなら」と周囲が思ってくれるまで、説得したり猶予期間を設けるのが最善です。その間は別居してもいいですし、これまで通りの生活をしてもいいでしょう。

もちろん、身の危険を感じる場合はダメです。こういうときは親族などの周囲の人よりも、専門家に相談して話のレベルを1段階大きくすることをお勧めします。専門家とは警察、役所など社会福祉関係の人たちなどです。私的な部分で壁にぶつかったとき、公的な解決策を考えることです。

私たちもそうですが、よく知っている人から聞いた話が「どうも信じられない」と思った場合でも、まったく関係のない人から耳にすると「本当かもしれない」と思うことが多いはずです。客観的情報をより重視する傾向が高いのです。

だからといって、周囲の人を差し置いていきなり公的なレベルに引き合えるのはできれば避けたいところです。ヘソを曲げてしまう人たちが出ないように、一応の説明はできる範囲ではしておくのです。その上で、「これ以上がまんできないので公的な機関などに相談するつもりだ」と宣言しておきましょう。

味方は1人でも多いほうがいいので、少しずつでいいので、理解してもらえる人を増やしてください。ただし、友人レベルばかりで、こうした活動をしてはいけません。友人は大切な人たちですが、同時に責任は限りなく低い。言葉ではあなたのことを心配していても、本気で心配してくれる人は少ないのです。むしろ、相手側に通じている人もいるかもしれませんので、よく考えて対応してください。

この点で公的な機関や弁護士などの専門家は、しがらみがないので相談を持ちかけることもできますし、味方になってくれることも多いはずです。そして、こちらのマズイ点も指摘してくれるはずですから、そこは腹が立つこともあるでしょうが、多少は考えてみた方がいいでしょう。

100%相手が悪い、という場合だとしても、その後の対応においてはこちらにもマズイ点がゼロではないことが多いものです。人間関係というのはそういうところから、綻びができたり、対立が深まっていきます。

また、こうした決定的な理由のない離婚の場合は、周囲の猛反対にも耳を傾ける必要があります。自分の身勝手、勘違い、思い込みもあるかもしれないからです。それによって、もしかしたら、離婚する必要がなかったのに、一時的な感情だけで離婚して、あとあと後悔することがあったら、幸せな離婚とはとても言えません。

また、周囲を説得できない場合は、肝心の相手を説得することもできない可能性が高いことも理解しておいてください。